リハビリはやりすぎてはいけない!?脳梗塞 後遺症のリハビリ量について

2023年08月16日

脳梗塞リハビリのぞみ京都の理学療法士の塩見です。

 

本日は今通ってくださっている利用者さまからお話いただいた内容を元に適切な自主リハビリの必要性を説明します。

 

脳梗塞を経験した方々が、リハビリに取り組む姿勢は素晴らしいものですね。

自主リハビリは、回復への意欲を高め、日常生活の改善を目指す重要な一環です。

しかし、注意が必要なのは、適切なバランスを保つこと。

過度な自主リハビリは逆効果になることもあるため、その理由をご紹介します。

 

過度な自主リハビリが逆効果になる理由

1.過労やストレスの増大

脳梗塞の回復には時間がかかる場合があります。過度なリハビリは身体に負担をかけ、ストレスを増大させる可能性があります。適切な休息も回復の一環ですので、無理をせずリラックスすることも大切です。

運動と休息のバランスが大切です。目安は1日30分から1時間程です。毎日することが大切ですが、時間を作って練習することよりも大切なことは日常生活で日々の動きを見直し修正することの方が重要です。

例えば、寝返り・起き上がり・立ち上がり動作や歩き方、麻痺側の手をテーブルに置いているか、できそうなことは手を使ってみるなど、何気ない日常での動作の中でも丁寧にすれば立派な自主練習になります。

 

2.疲労と筋肉の過剰使用

過度な運動やリハビリは、筋肉や関節に負担をかけ、疲労を引き起こすことがあります。筋肉の過剰使用は、逆に回復を遅らせる可能性があります。

運動の回数は、100回素早く動かすリハビリよりも10回を丁寧に動かすリハビリの方が断然効果的です。

10回丁寧に運動する方が効果的な理由として

・使っている筋肉や関節の動かし方をイメージしやすい

・代償(間違った筋肉・関節の動かし方)を軽減できる

・関節や筋肉への過度な負担を軽減でき、日常生活にいかされやすい

 

100回素早くすることが効果的でない理由としては

・筋肉や関節の動きをイメージできないまま動かすことで、運動学習がされにくい

・使いやすい筋肉や動きやすい関節ばかりが働くので、間違った動きになり、一部に負担がかかり筋肉が固くなりやすい

・反復動作により筋疲労が起こり、日常生活にいかされにくい

 

以上のことが考えられます。

理学療法士など専門知識のあるセラピストと運動する場合は反復運動も効果的ですが、一人で自主練習で行う場合は動かし方に注意してください。

 

3.リハビリの専門家のアドバイス無視

リハビリの専門家は、患者様の状態や進捗に合わせた最適なリハビリプランを提案します。

過度な自主リハビリは、専門家の指導を無視することにつながりかねません。

伝えたリハビリ以上のことをするまたは、伝えたリハビリを行わない、などはリハビリ効果を半減させてしまいます。

必ず自己流にならないよう気を付けて、分からないことは直ぐに相談するようにしてください。

 

4.心身の緊張

過度の自主リハビリは、不安や緊張を引き起こすことがあります。ストレスは回復に悪影響を及ぼすため、心身のバランスを保つことが重要です。

きっちりと取り組む姿勢はとても素晴らしいですが、上手くいかないやり方が分からない等で不安感が大きくなり、ストレスになる可能性があります。不安がある中で行ってもモチベーションアップには繋がらないので、分からない時は専門家に確認して無理なく行うことが大切です。

 

自主リハビリの重要性は確かにありますが、適切な量と方法を守ることが大切です。専門家のアドバイスに従いつつ、無理をせず過ごすことが、長期的な回復への道をスムーズに進む秘訣です。あくまで自分のペースで進め、必要なときに専門家のサポートを受けることが、持続的な健康を手に入れる一歩となるでしょう。

 

利用者さまからのお話

足の内反と背屈制限(つま先を上げる動きの制限)がきつく出ており、歩く際に踵が浮いてしまう利用者さま。

ふくらはぎやアキレス腱、足の裏など筋緊張の亢進と関節制限が出ています。

なぜ、足首の動きに制限が出るようになったのか病院入院中の過ごし方を確認し、原因を探してみました。

すると、ご本人から

『入院中は運動量や方法が全然分からなくて、たくさんやればやるほど良くなると思っていたので、焦っていっぱい運動していた』とのこと。

どんな運動していましたか?と尋ねたところ、、、

『もも上げを必死で100回以上連続でやっていた』とのこと。

この話を聞いて、原因はこれだなと思いました。

担当の理学療法士さんに確認はしなかったのですか?と尋ねると

『やりすぎはダメとは言われたけど、理由が分からなかったのでやり続けた』とのこと。

 

なぜ、過度のもも上げが内反を引きを超すかというと、

もも上げをするときの足首の動きに注目してみてください。

きっと内反になる人が多いのでないでしょうか。

まず、もも上げをしているつもりでも、純粋な股関節の動きになっていないことが根本的な原因になります。

内反は骨盤を引き上げたり、骨盤が後方に傾いたり、上半身が捻じれて背中の筋肉が過剰に働いたり、股関節が外に開き内ももの筋肉が過剰に働くことで誘発されます。

きっちりと股関節を上げるために必要な筋肉のみが働いていたら、足首の内反は起こらないのですが、少しでも上記のような部位が過剰に働くことで内反が起こってしまします。

おそらく、利用者さまも内反を誘発する動かし方でもも上げをしていたのではないかと考えられます。

内反などの間違った動きを誘発しないもも上げの方法や適切な運動回数を理解知ることが大切です。

担当のセラピストと患者さまが密にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが、回復していくために重要なポイントとなります。

みなさんも自己流でなく、一回一回の動きを丁寧にリハビリに取り組んでください。

そして、分からないことは遠慮なく専門家に聞いて正しい動きを身に付けてください。

自主練習でお困りの方はぜひお問い合わせくだい。

 

リハビリについてのお悩みについても対応しますので、まずは当施設までご相談してください。

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プラン・料金について

リハビリの基本プランとトレーニングプランがあります。プランの違いや料金についてご紹介します。

当施設では、実費にて鍼灸とリハビリのサービスを提供させて頂いてます。一人ひとり、丁寧に施術させていただきますので、宜しくお願い致します。

リハビリは理学療法士 塩見が担当します!

歴8年 回復期リハビリ病院勤務し、その後はPTとしての海外活動、帰国後は介護施設での勤務など経験豊富な笑顔いっぱいセラピストです。
ホイップやあんこなど甘いものが苦手です。最近、ブラックコーヒーが飲めるようになってきました。せんべい、唐揚げが大好きです。

海外ボランティアでパラスポーツ選手のリハビリやトレーニングを担当していました

写真はラオスにて

 

鍼灸師 片岡が担当します!

歴7年 資格取得後は大学での東洋医学の研究に打ち込み、卒業後は同グループののぞみ鍼灸整骨院に勤務。現在は、のぞみ整骨院大久保院に勤務しながらリハビリでも鍼灸の施術にあたっています。
和菓子、カレーうどんが大好きです。カレーうどんは出汁の効いた京都風が好きです。

鍼灸の本場 中国北京での研修経験あり

万里の長城にて

 

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脳梗塞リハビリのぞみ・京都のアクセス方法

住所:京都府宇治市大久保町旦椋9-19

(旦椋=「あさくら」と読みます)

駐車場:7台

受付時間:月〜土 9時〜18時

 

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