脳卒中(脳梗塞・脳出血)になって、リハビリを一生懸命やれば歩けるようになるのか
2020年10月14日
京都府宇治市にある、脳梗塞リハビリのぞみ・京都、理学療法士の飯尾です!
今回は普段病院勤務をしている私の観点から、脳卒中(脳梗塞・脳出血)になってリハビリを一生懸命やれば歩けるようになるのかという疑問点の説明をしていきます。
歩けるようになるのは、発症初期で決まる!?
リハビリ界では有名な「二木の予後予測」というものがあります。
これは医師の二木立先生が数多くの脳卒中(脳梗塞・脳出血)の患者様を見てきた上で、1980年代に初めて脳卒中の早期の自立度予測を発表しました。
これにより、入院当初の状態からどのくらいのレベルまで回復できるかの予測が出来るようになりました。
~入院当初~
~発症から2週間~
~発症から1ヶ月~
発症からの経過日数でだいたいの今後の歩行の予後を予測することが可能となっています。
予後も分からずにやみくもにリハビリを行うことは、真っ暗のトンネルをひたすら前に進むことと同じです。
そのため、経過日数・患者様の身体状況から予後予測を立てて、リハビリを進めていくことが重要となっています。
では、予後不良な人は歩くことはできないのか?
予後予測から、今後は歩くことができないと判断されてしまうとリハビリでは歩行練習は行わいのか?
そんなことはありません。
予後予測はあくまで予測であって、予測以上に良くなられる方はたくさんいらっしゃいます。
ただ、リハビリを行う上で目標設定は必要です。
そこで予後予測で立てた予測を最低限の目標とし、リハビリではその目標以上の練習を行うこともあります。
身体機能に見合わない高い目標を立ててしまうと、達成できなかった際にモチベーションの低下に繋がってしまいます。
最低限の目標を設定し、徐々に目標以上の動作が達成できる方がモチベーションの向上に繋がります。
要するに、予後予測というものは最低限獲得出来るであろう目標であって、リハビリの方向性を見失わないようにする座標のようなイメージです。
~当施設でリハビリを3ヶ月間継続されている利用者様の事例~
◎頭部外傷による左片麻痺の女性
◎希望:左手を少しでも動かしたい
病院入院時に、主治医や担当の理学療法士から「左手はもう動かないので、諦めてください」と言われたそうです。
つまり、この利用者様の予後は、『今後、左手は日常生活で使用できない』
・
・
・
それでも、ご本人様は少しでも動いてほしいとの思いで、退院後も自宅で自主練習に取り組まれていました。
そのような強い思いをサポートさせていただきたいと思い、私達がリハビリをさせていただいています。
①リハビリ開始時(7月中旬)
●現状:
・手の平が固く、指が開かない
・左手を机の上に置くと、手が握り込まれ、手をその場で止めておけない
●目標:
・1ヶ月で、『指を開いた状態で、テーブルの上で手を止める』
この目標に向けて、リハビリに励まれました!!
8月1日と8月25日の比較
☆1ヶ月で目標が達成できました!!
②リハビリ開始1ヶ月半(8月下旬)
●現状:
・手の平が開きやすくなってきた。
・しかし、手を前に動かそうとすると、お腹の方に移動し、真っ直ぐに動かせない
●目標:
1ヶ月で、『手を前方に真っ直ぐに動かす』
9月15日
☆手が真っ直ぐ前に動くようになってきました!!
③リハビリ開始2ヶ月半(10月初旬)
●現状:
・手の平を伸ばし、タオルを前方に動かしながらテーブル拭きが出来るようになってきた
・スマホを触る時に左手を置けるようになった
・猫のゲージを開ける時に左手で出来ようになってきた
・装具なしで歩いても捻挫しなくなった
・杖なしで屋外を歩けるようになった
このように、目標を設定しながら、約3ヶ月継続されて、少しずつ腕の動きと足の動きが良くなってきました!
今後は冬に向けて、体の冷えやこわばりを予防するため、さらなる目標の達成に向けてリハビリを継続されます!
脳梗塞リハビリのぞみ・京都では、利用者様としっかり目標を設定し、徐々に達成できるプランを提供します!!
私たちと一緒に目標に向かってリハビリを行いませんか?
ご相談お待ちしています!!
体験リハビリ120分5000円(税別)で受けていただけます!
ご予約・ご相談は随時受付しております。
お問い合わせやご質問は↓こちらからもお待ちしております^^
電話番号:0774-39-8640
LINEからも承ります。QRコードで読み取る、もしくはLINEのロゴをタップ!
各種SNSでも最新情報を発信しております!
https://www.facebook.com/nouriha.n.kyoto
https://www.instagram.com/rihabiri_nozomi/