脳梗塞後 姿勢が良くなり腕の緊張が和らいだ利用者さま 城陽市・宇治市のリハビリ
2023年03月8日
脳梗塞リハビリのぞみ・京都の理学療法士の塩見です。
今回は歩き方がきれいになり、歩行速度が向上してこられた利用者さまのご紹介をします。
リハビリを開始して6か月、笑顔いっぱいで明るく楽しい利用者さまです。
ご自身で正しい歩き方のコツを身に着けようととても努力されています。
歩くと腕の緊張が高まるとお困りの方はぜひ参考にしてください。
本日の内容
①利用者さまの紹介
②リハビリ内容
③リハビリの経過
①利用者さまの紹介
60代 女性 脳梗塞発症 1年経過
病院退院後、腕の筋緊張が高まり、動かなくなるのではないかと不安が強く、柔らかい状態に保ちたいと希望で来店。
リハビリ開始時当初は、何もしなかったら今以上に悪い状態になるのではないかとかなり心配されていました。
歩くと腕の緊張が高まり、肘が曲がってしまうことがお困りでした。
そこで、まずは腕の緊張が高まらない歩き方を習得することを目標にリハビリを開始しました。
②リハビリの内容
腕の緊張がなぜ高まるのか、どんな場面で高まるのか、どうしたら緊張が和らぐのかを利用者さまと一緒に考え、理解していただくことを第一に行いました。
日常生活で緊張が高まらない姿勢を習慣にすることが、腕を柔らかく保つために最も大切なことです。それが身につくと、腕が動かしやすくなってきます。
利用者さまは
起き上がる時や歩行時に特に腕の緊張が高まることが多かったため、体の使い方の練習を行いました。
起き上がる時、
肩や骨盤が後ろに引けてしまい、背中の筋肉や腕の筋肉が過剰に働き緊張が高まっていました。体が後ろにのけ反らないように、おへそをのぞき込むようにするとお腹の筋肉が働き、腕が伸びた状態で起き上がれます。
歩行時、
お腹やお尻周りが弱く、骨盤や肩が後方に捻じれ、体の軸がブレてしまっていました。それと同時に肩から腕の緊張が高まり、肘が曲がることが特徴でした。
歩いてる中で、どのタイミングで緊張が高まるのかを分析し、より正確に細かい部分の修正を行いました。
特に歩行開始の一歩目や麻痺側に一番体重が乗る時、麻痺側を振り出す直前や直後の姿勢に着目し、体の使い方、筋肉の使い方を練習しました。
利用者さまのリハビリのポイントは、お腹周り・お尻周りの正しい使い方を身に着けること
これを理解していただいたことで、徐々に腕の緊張が落ち着いていきました。
●歩行開始時に
→気合が入りすぎて麻痺側に体重を乗せすぎて、体幹やお尻がブレていないかチェック
●体重が一番乗る時に
→お尻が横に逃げていないか、後ろに捻じれていないか、足裏の外側に体重が乗りすぎていないかチェック
●麻痺側を振り出す直前から直後に
→足が後ろに残ったまま体だけ前傾していないか、骨盤が後方に捻じれていないか、肩や背中、骨盤で足を振り出そうとしていないか、振り出す時に非麻痺側に体が傾いていないかチェック
上記のような点を注意して、一つ一つ課題をクリアしていけるように練習を積み重ねました。
③リハビリの経過
リハビリ開始時と半年後の動画です。
開始時は体の軸がブレてしまっていることが分かります。
気持ちを落ち着かせてリラックスしてあるくこと、お腹の筋肉を働かせながら腕を動かす練習、足の裏での体重移動の練習、お尻の使い方の練習などなどが身につくように練習を重ねました。
ご自身で上手くできた時、できなかった時を認識していただき、体で覚えられるまで毎回毎回繰り返し練習しました。
利用者さまは上手くいったときの気づきが優れているため、お伝えしたことは直ぐに習得されることが多く、毎回のリハビリで一歩一歩進歩していきました。
半年後には、お腹やお尻の筋肉の使い方が上手くなり、体のブレが軽減したことで、腕をリラックスさせて歩けるようになりました。
姿勢が良くなったことで、前方に進む力が強くなり、歩くスピードもかなり向上してきました。
少しずつ自信がつき、屋外でもきれいに歩けるようになられたりと上達されました。
長距離を歩くとまだ疲れてしまうことがあるため、長い距離でも姿勢がきれいな状態で歩き続けることが次の目標です。
引き続き、この調子で頑張りましょう!!!
===================================
脳梗塞専門の体験リハビリ120分を無料で受けていただけます!
ご予約・ご相談は随時受付しております。
お問い合わせやご質問は↓こちらからもお待ちしております^^
人気!YouTubeチャンネルをぜひご覧ください!!
各種SNSでも最新情報を発信しております!
https://www.facebook.com/nouriha.n.kyoto
https://www.instagram.com/rihabiri_nozomi/