『目標設定の大切さ』 脳幹梗塞後遺症の利用者さまのご紹介 part①
2021年12月14日
こんにちは。
京都府宇治市にある脳梗塞リハビリのぞみ京都の理学療法士の塩見です。
今回は、復職を目標に6月からリハビリに励んでくださっている利用者さまのご紹介をさせていただきます。
目標設定をとても大切にされ、なりたい自分像を明確に持っていらっしゃいます。
達成するためには何が必要かをご自身で考えながら、リハビリは復職までの『自分の仕事』と捉え、日々の自主トレーニングは欠かさずに毎日一生懸命に励んでくださっています。
私たちスタッフも目標達成に向けて努力されている姿や仕事に対する熱い思いにいつも感動をいただいています。
このブログにて、リハビリをより効果的なものとするための秘訣である
『目標設定を明確にすることの重要性』
『リハビリを継続することの大切さ』
をお伝えします。
~本日の内容~
①利用者さまのご紹介、ご利用コース
②目標設定の方法
③リハビリ内容
①利用者さまのご紹介、ご利用コース
●利用者さまのご紹介
目標:
リハビリ開始時(6月)→『車の運転をする』
2クール目開始時(10月中旬)→『病前よりも良い状態で復職する』
年齢:60歳代
性別:男性
疾患:脳幹梗塞、小脳梗塞
既往歴:頚椎症性脊髄症
症状:頚椎5番の麻痺、左目の視力及び視野の低下、左声帯機能喪失による嚥下機能低下、可動域制限、感覚障害、動作時のふらつき、筋肉の柔軟性低下、
移動手段:お一人で電車を利用し、1時間かけてご来店
●ご利用コース
〇8回コース: 6月初旬から7月中旬まで (期間:1か月半)→通所リハビリと併用しながら
〇24回コース:7月中旬から10月中旬まで(期間:3か月) →のぞみのリハビリのみご利用
〇24回コース:10月中旬から12月末まで (期間:3か月) →のぞみのリハビリのみご利用
②目標設定の方法
『復職までに病前よりも良い身体になる』
これが10月から開始した24回コース開始時の目標です。
この目標は6月の時点は、想像もしていなかった目標でした。
もともと、長期目標を復職をする半年後の1月に設定していました。
目標達成に向けて『半年間は必ずリハビリを継続する』とご本人さまが決めてくださり、1月から逆算をしながら短期目標を立てていきました。
リハビリを進めるにつれ、初期に立てた短期目標を順調にクリアしていき、新しい目標がどんどん出てきました。
目標達成の秘訣は、短期目標を
『小さな小さな目標にする(必ず達成できる目標)』こと!
『毎回のリハビリで目標設定をする』こと!
下記の2枚の資料は当施設で活用している目標設定シートです。
特徴は2回ごとに目標設定をしている点です。
この案はご本人さまからいただき、『この方が達成度や進捗が分かり、やる気がでるから』と前向きに取り組んでくださいました。
6月からの8回プランの目標設定シート
7月からの24回プランの目標設定シート
6月と7月に立てた目標は順調に達成していき、
その後、10月からの24回コースでは、ほぼほぼ日常生活で困ることはなくなり、さらに上の目標を設定し、リハビリに励んでいただきました。
次のステップに向けての新しい目標は
『体重を落として、きれいな体になってスーツを着ること』
とし復職に向けて準備をしていきました。
体重を減らしたいとのご希望があったため、リンパマッサージとEMSという体幹を強化させる機会を用いた施術も開始しました。
リンパマッサージも自分の体をもとの状態に近づけるための『リハビリ』と捉えていただき、目標に近づくために多い時には週に4回のぞみにご来店いただいています。
その結果、見事に体重が減り、自信のあるお身体になられました。
目標達成に向けて、日々の自主練習の徹底や食事の見直しなど、一生懸命に取り組んでいただいた成果がでました。
復職に向けて、日々課題を見つけ出し、できるようになったことに対して自信を持っていただきながら、少しずつ向上していけるように日々リハビリに励んでいます!
1月からの復職の準備が整ってきました!
私たちスタッフがしっかりとサポートさせていただきます。
③リハビリ内容
皆さま気になるのはリハビリ内容かと思います
目標達成に導けたリハビリの内容をご紹介します。
のぞみのリハビリは利用者さま個々に応じパーソナルなリハビリを提供しています。
そのため、一人一人のお身体の状態や目標に応じ様々なリハビリプランで行っています。
大切にしていることは『能力を引き出すこと』です。
できないから諦めるのでなく、どうしたら出きるようになるか一緒に考えながらプランを立てています。
今回の利用者さまは、
①頚部の手術後に生じた全身の筋肉の緊張亢進
②脳梗塞の後遺症によるふらつき
③体のバランスを整えようと無理な姿勢を取ったことによる筋肉の緊張亢進
上記が原因で
日常生活で自由な動きがしにくい身体となり歩行や車の運転、自転車の走行に必要な動作に制限が出てしまいました。
そこで、まずは筋肉の筋緊張を緩和させ、筋肉を正しい位置に整え、筋力が出やすい身体になるように調整しました。
鍼灸では、自律神経の調整、筋緊張の緩和、嚥下機能の改善を目的としたアプローチを行いました。
その結果、体全体の柔軟性が向上し、必然的にバランス能力も向上し、歩行時のふらつきの軽減やジョギングなどの応用動作もできるようになりました。
また、体を捻る動作も拡大し、後方確認ができるようになったことで自転車が安全に乗れるようになりました。
次回のブログでは、実際に自転車の走行ができるようになった動画をご紹介しますので、お楽しみに♪
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