麻痺にも2種類あります 脳梗塞リハビリのぞみ 城陽市・宇治市のリハビリ
2022年02月5日
こんにちは!
京都府宇治市にある、脳梗塞リハビリのぞみ・京都の理学療法士の飯尾です。
脳卒中(脳出血・脳梗塞)により、顔面や手足に麻痺が生じます。
実は麻痺にも、弛緩性麻痺と痙性麻痺の2種類あります。
この二つは麻痺という名前は同じでも症状が異なります。
そのため、リハビリの進め方や治療内容も麻痺に合わせて行っています。
今回は2種類の麻痺の説明と、それぞれの麻痺に対しどのようなリハビリを行っているかを皆さんとシェアしていきたいと思います。
~今回の内容~
①弛緩性麻痺・痙性麻痺とは
②それぞれの麻痺に対するリハビリ
弛緩性麻痺・痙性麻痺とは
では早速、弛緩性麻痺の方から説明します。
簡単に言うと、弛緩性麻痺とは力が入らず脱力している状態を指します。
脳卒中により筋肉に指令を出す神経が損傷することで筋肉が低緊張状態となり、関節を動かすことができなくなります。
脳幹の損傷では呼吸筋の麻痺が生じてしまい、呼吸ができなくなることで亡くなられてしまう方もいます。
また、脊髄損傷やポリオなどでも脊髄から筋肉に繋がる神経が損傷されることがあり、弛緩性麻痺を呈することがあります。
弛緩性麻痺では手足が動かしにくい分、残存している機能で代償させることが多いです。
例えば、手が上がりにくいため肩が上げたり、背中を反ってしまったりと良くない運動パターンを学習してしまうことがあります。
脳卒中では発症から初期段階になりやすく、時期が進むにつれて痙性麻痺に移行されていく方が多いです。
次に痙性麻痺について説明させていただきます。
痙性麻痺も麻痺の一形態で、筋肉に異常な緊張を引き起こしてしまいます。
脳卒中により筋肉をリラックスさせる信号が障害されることで、筋肉が常時こわばってしまう状態となります。
街中などで腕が曲がった状態で歩いている方などもいらっしゃいますが、肘を曲げる筋肉がこわばっているために生じてます。
痙性麻痺による筋肉のこわばりに対し、力を抜くように意識をしても麻痺により力のコントロールが困難なため、なかなか思うように力が抜くことが困難となります。
また、姿勢の変化に対しての痙性の強弱があります。
寝ている状態であれば力が抜けていたとしても、起き上がろうとした際に痙性が強くなることがあります。
これは身体に力が入る動きを行おうとした際に、異常に筋肉の緊張が亢進してしまい、こわばってしまうということが起きます。
他の姿勢でいうと座っている状態よりも立っている状態でも痙性が強くなることがあります。
これは、力が入る以外にも立っている状態が不安定という恐怖心から痙性を強めてしまうことがあります。
そのため、杖や手すりといった支持物を持つことで安心感を与えることも大切です。
それぞれの麻痺に対するリハビリ
弛緩性・痙性麻痺に対してのリハビリ内容には少し異なる点があります。
弛緩性麻痺であれば力が入りにくいため、どんどん歩いたり筋力トレーニングを行うなどの積極的なリハビリを行います。
しかし、痙性麻痺だと力が入ってしまう分、痙性を強めてしまう恐れがあります。
そのため、力が抜けるような方法での動作指導や筋肉のストレッチ、距離を制限した歩行練習など、あまり筋肉に力が入らないようなリハビリを行います。
痙性麻痺に対し、どんどん歩いたり動かしたりしてしまうと痙性が進行し、余計に身体が動かしにくくなる結果、以前よりも歩けなくなってしまうことがあります。
一番大切なことは、力を抜く・楽に動かしたり、歩くということです。
それぞれの麻痺の特徴を把握し、その方に合ったリハビリを提供することも療法士の仕事です。
しかし、どうしても力が抜けないこともあります。
当施設ではこわばっている筋肉に対し、鍼灸で力を緩め、コンディションの良い状態でリハビリを行うことが出来ます。
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