脳卒中(脳梗塞・脳出血)の早期発見がリハビリに有効な理由
2020年11月21日
京都府宇治市にある、脳梗塞リハビリのぞみ・京都、理学療法士の飯尾です!
今回は脳卒中(脳梗塞・脳出血)の早期発見が、リハビリに有効な理由について述べていきます。
脳卒中(脳梗塞・脳出血)の早期発見のポイントは?
そもそもの脳卒中の前兆とは…
①めまい、ふらつき
②つまづき、足のもつれ
③顔の引きつり
④しゃべりにくさ、呂律が回らない
⑤物忘れ、ど忘れ
などがあり、前兆のことを一過性脳虚血発作(TIA)と言います。
TIAは、脳血管の中に血栓が詰まり、一時的(2~30分程度)に上記のような症状が出現します。
ただ、血栓が小さかったりすると血流に流れたり、溶けたりするので症状はすぐに改善します。
そのため、放っておく方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、TIAは放置した方の15%~20%が3ヶ月以内に脳梗塞を発症、その内の半数は48時間以内に脳梗塞を発症すると言われています。
上記の症状が一過性ではなく、持続的に続くようであれば脳卒中(脳梗塞・脳出血)が疑われます。
上記以外でも嘔吐や意識消失、激しい頭痛などもあり症状は様々です。
中には「一晩休んだら治るだろう」と考え、そのまま就寝される方もよく聞きます。
脳卒中(脳梗塞・脳出血)は徐々に梗塞巣や出血領域を拡大していきます。
医療用語でペナンブラ(Penumbra)というものがあります。
流山中央病院HPより引用
脳梗塞発症時、血栓が血管を閉塞することでその血管の先の領域(上記図では中心部を指す)が障害されます。
しかし、まだすぐには障害されない中心部周辺の領域があり、その領域をペナンブラと呼びます。
ペナンブラの時期は発症から約48時間までであり、それ以降は脳梗塞になってしまいます。
そのため、いかにペナンブラ領域を壊死させないかが予後に重要な因子となってきます。
そこで必要となるのは早期発見と早期治療となります。
では、どのようにして早期発見すれば良いのでしょうか?
正直、脳卒中(脳梗塞・脳出血)の判断が難しく、なかなか救急車を呼ぶことができない方が多いと思います。
そこで脳卒中(脳梗塞・脳出血)を疑ったらまずはFASTテストをやってみましょう!
●Face(顔)=顔の麻痺のチェック
鏡に向かって微笑んでみて下さい
→口角の左右のバランスはどうでしょうか。
片側が引きつり歪んだように見えれば危険信号!!
●Arm(腕)=腕の麻痺のチェック
両腕をまっすぐ上げて下さい
→片方の腕が下がってしまう。
何回試しても上がらなければ危険信号!!
●Seach(言葉)=言葉の障害のチェック
何かしゃべってみて下さい
→話したとき、言葉が出てこない
呂律が回らなくなったり、言葉の意味が理解できず会話が成立しなくなれば危険信号!!
●Time(発症時間)
脳卒中は治療の遅れが命に関わる病気で、発症後は一刻も早く病院を受診する必要があります。顔・腕・話し方の中の1つでも症状があれば、躊躇せず、救急車を呼んでください!!
早期発見がリハビリに有効な理由
時間が経つにつれ、脳の損傷部位は広くなっていきます。
損傷部位が広がってしまうことで麻痺の症状も重くなりますし、意識障害の重症化、最悪は死に至ってしまう恐れが十分にあります。
前のブログでも書かせてもらいましたが、発症から早期のリハビリが予後に深く関わることとなります。
早期発見が損傷部位を抑えることができ、症状も安定することで早期にリハビリを行うことができます!
自分含め、周りの方で少しでもおかしいなと思ったら迷わず救急車を呼んでください。
その判断が、今後の人生を左右することになります。
私たちは脳卒中(脳梗塞・脳出血)の後遺症に対し、リハビリを行っています。
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