東洋医学の不思議 脳梗塞 退院後の体力回復〜リハビリ鍼灸の様子〜
2021年06月30日
東洋医学の不思議 脳梗塞 退院後の体力回復〜リハビリ鍼灸の様子〜
京都宇治にある脳梗塞リハビリのぞみ京都の鍼灸師 片岡です!
当施設では、リハビリの成果を最大限に引き上げることを目的に、鍼灸を受けていただいています。東洋医学の力で、西洋医学では治りきらない症状やその人の体調に合わせた施術を行うことができています。
今回は、脳梗塞リハビリにおける鍼灸の改善事例をご紹介します。
結果としましては、驚く改善がみられました。
ご家族様のサポートあってこその改善でしたが、東洋医学の可能性も大きく感じた事例です。
①初回時の状態
②施術の内容
③鍼灸を行なった結果
①初回時の状態
症例
70代 男性
昨年5月に小脳梗塞、今年2月に血栓による脳梗塞を発症
来店時の症状
・身体のふらつき
・意識が朦朧としている
・立ち上がりにくい
施術期間:5月~6月の1ヶ月間、10回の鍼灸
1年間で2回の脳梗塞による入院と退院の繰り返しで、体力が著しく消耗してしまいました。
退院して間もなく当施設へ来店され、初回は目に力がなく、リハビリ運動をすることも難しい状態でした。
最初の評価の動画
ご家族からの希望もあり、リハビリを本格的に始める前に、鍼灸で体力を回復させていく方針となりました。
②施術の内容
この利用者様の鍼灸の施術方針は「胃腸の働き」を強くすることです。
繰り返す入院、退院によって失われた体力、その源は身体を動かすエネルギーを生み出す胃腸などの消化器官と考えます。その働き補っていくツボを選んで、鍼と灸を用いて施術にあたりました。
お灸は、木製の箱にもぐさを入れてお腹を温める箱灸を使いました。
お腹には消化器官が集まっているため、お灸で温めることで胃腸の働きを促進させることに繋がります。これには利用者様も大変気に入られ、「お腹が気持ちいい」と毎回楽しみにしておらるほどでした。
今回の利用者様に使ったツボを少しだけご紹介します。
ツボ押しや、市販のお灸を使う時などの参考にしてみてください!
太白(たいはく)
効果:胃腸の調子、疲労感、冷え、むくみ
足の親指の付け根にある太い骨の内側にある凹み
中脘(ちゅうかん)
効果:消化不良、腹部膨満感
おへその上から指4本分、みぞおちとおへそを結んだ線の中央
鍼灸と同時に、自宅でのフォローとして、毎食の献立を撮影してLINEで送っていただき、その内容についてアドバイスを行いました。鍼灸だけをしているからといってすぐに体力が回復するわけではありません。本質的には、体に取り込むエネルギーをしっかり取ること、つまり食事がとても大切だと考えてご家族の協力もお願いすることになりました。
中医学の考え方をもとに作ったこのレシピをお渡ししました。
鶏肉と長芋は虚弱体質に元気を与え、身体を温めるのに最適なスープです。
とてもおいしいです!
③1ヶ月の鍼灸の結果
鍼灸と食事のフォローを継続すること1ヶ月。
こちらがその変化の動画です。
5月~6月の1ヶ月間、計10回の鍼灸で変化したこと
・足取りが良くなった
・歩行速度が上がった
・目に力を感じるようになった
・意識がハッキリし、会話ができるようになった
・立位動作のふらつきが減った
杖をついた自立歩行もできるようになり、入院中の脳外科の先生は、家で杖をついてトイレに行っているのがビックリされたそうです。
退院後は車椅子で生活しているものと思っていたそうで、それほど回復が早かったことを教えてくださいました。
私がとくに嬉しかったことは、意識がハッキリしてきて、会話ができるようになってきたことです。痛みの出ている部位や、お灸の気持ち良さなどを自分から伝えてくださるようになったことは、何よりも嬉しい変化でした。
ご自宅が遠方のため、その後のリハビリは自宅近くで行うこととなったため、自立歩行がある程度できるようになった時点で施術終了となりました。
今後もリハビリに励み、ますますお元気になっていくことをスタッフ一同願っております。
リハビリにおける鍼灸施術については、脳梗塞やパーキンソン病など、施術経験豊富な鍼灸師がご相談に応じます。
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